人は何のために家を持つのか
2025-06-10
人は何のために家を持つのでしょうか?野生動物の巣を見ればそれがよくわかります。
小動物は自分より大きい外敵に襲われないように巣の穴を小さくし、侵入できないようにつくったり、巣を届かない高いところにつくります。我が家の軒先にもツバメが巣をつくりました。子を産み、親はせっせと餌を運び、大きく育つと一斉に飛び立っていき、また翌年に帰ってきました。それは、ここが安全だと知っているからでしょう。
あるとき、巣に五羽いた中の一羽のヒナが地面に落ちていました。可哀想だと思いそっと巣に返してやりました。でも、その様子を親ツバメが近くで見ていたのです。無事に子供たちは巣立っていきましたが、我が家には次の年から二度と帰ってこなくなりました。安全なシェルターのはずの巣に人間が侵入したからでしょう。
人は雨風や地震などの災害から身を守り、いつ何時襲ってくるかもしれない外敵から、家族を守り、安全に健康に暮らすためのシェルターを持つという考え方があります。動物も人間も安全安心なシェルターとして家を求めているのです。